NICHE(ニッチ)
「ニッチ」とは、イタリア語では「ニッキア」(nicchia)といい、フランス語の「ニーシュ」(niche)を経て、同じ綴りのまま英語の「ニッチ」となった。日本語では「壁龕(へきがん)」という。古典主義建築のファサードや壁面に施された窪みを意味する。ラテン語の「巣」を意味する「ニドゥス」(nidus)に由来するという説や、半球形となっている頂部が貝殻模様で装飾される場合もあることから貝殻を意味するイタリア語「ニッキオ」(nicchio)を結びつける説もある。この空間には古代ギリシア・ローマ神話の神々やニンフ、ローマ皇帝などの彫像が置かれた。転じて、教会堂内における聖体(キリストの血と肉であるワインとパン)を置く同様の空間や、近世の宮殿や貴族住宅における寝台を収めるアルコーヴを指すようになった。『NICHE』という書名には、大学の知的資源が溢れ出る窪みでありたいという願いを込めている。
書籍出版事業
NICHE編集部では、毎年書籍「NICHE」1,500部と、「NICHE ダイジェスト」20,000部を発行しています。
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